![]()
![]()
2008.10.27.
同札入札の功罪B:皆で渡れば怖くない!
いつしか多くなる同札!
長浜市のくじ引き入札だけが異常と言うわけではない。全国で数多くの同額抽選が横行している。滋賀県では、各自治体で「談合のタレこみ」が多く、入札を中止してやり直ししても、最初の指摘された業者が落札している。
06年7月21日、長浜市発注の市道側溝工事の指名競争入札が執行され、入札11社中、清水工務店=長浜市大路町=が705万円(税抜き)で落札した。事前公表されていた予定価格は727万円(同)だった。前日18日の朝に、市役所の郵便受けに封書で投げ込まれ、特定業者が落札すると予告していたが、談合情報の予告業者と違っていた。
06年11月9日、長浜市の旧長浜愛児園園舎解体工事入札で、12業者が参加した入札の際、処分を受けた業者が提出した見積内訳書の欄外に、ワープロで「○○円以上○○円以内でよろしくお願いします」の記述があるのを市契約検査課員が発見した。業者は事情聴取に対し、働きかけに応じて書類を手渡しで受け取ったことを認めた。市内の建設土木関係者は「明らかに談合入札。普通、談合のやりとりは電話、口頭で行われ関係書類に金額などをメモしてしまう。日常茶飯事に行われているから起こしてしまうケアレスミス」と指摘している。
07年2月26日、長浜市役所総務課などに、匿名の談合情報がファックスで寄せられ、市では27日に予定していた市道工事2件を3月1日に延期した。ファックスには「1件も落札していない業者が入札前に入札会場付近で、くじ引きして決める」などと書かれていたことから、市では27日の指名競争入札に参加するため市役所を訪れた7業者が、市役所駐車場や庁舎内でくじ引きをしないか、「注視していた」という。しかし、不審な動きはなく、業者の事情聴取でも全業者が否定した。
07年3月14日の市議会で嶌津俊治総務部長が、06年度、 市の発注する工事入札で7件の談合情報が寄せられたため、郵便入札の導入など、 入札制度の改革に乗り出すことになった。▽条件付一般競争入札の拡大▽入札参加業者の事後公表▽電子・郵便入札の導入、など。
市発注工事の九割を占める、予定価格2500万円以下の工事はこれまで通り指名競争入札としたが、指名業者のグループ分けを廃し、一つの発注工事ごとに指名対象業者すべてを指名する。郵便入札は、郵便書留などで入札書を郵送するシステム。入札会場に担当者が参集する手間が省け、遠隔地の業者にとってはメリットが大きい。
郵便での入札書は長浜郵便局留とされ、入札前日に回収され、入札会場で業者立ち会
いの下、事前開封などの不正がないかチェックする。
07年6月27日、談合情報が寄せられ延期していた病室修繕工事の入札を中止した。問題の入札は5月31日に予定していたが、28日に病院と報道機関に、あらかじめ落札業者が決まっているとの談合情報が電話で寄せられた。当日会場に集まった18社から事情聴取。後日、聴取書類を確認したところ、「再度確認すべきところ」(同課)が見つかり、一部の業者に聞き取り調査を実施。「申し合わせを誘うような電話を受けた」と語ったため、中止を決めた。工事は同病院5階病室の壁の修繕工事で予定価格は947万円。

このような、入札に関する談合疑惑は改革が行われても一向に減らず、抽選で当たった後の「裏ジョイント」を組んでいたほうが、よりメリットがあると発注全課の2500万円以下の工事ではびこり始めている。
今回問題となっている上下水道課の「同札くじ引き」方式は、胴元Sが情報を渡す相手を多くすることで、情報が当たらない不満業者をなだめている節がある。しかし、よほど上手にやらなければ、数が多くなるだけ当たりも少なくなり、裏ジョイントを組んで儲ける業者が特定業者なら「最後にはタレこまれ破綻」することは誰でもわかる。
つづく
![]()