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  2020.06.09.
  河井前法相夫妻・選挙資金:1億5千万円の行方!
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買収で2000万円超!
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選挙費用・3000万円?
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あとはどこへ行ったのか!
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 公選法違反(運動員買収)の疑いで広島地検の捜査を受けている河井克行前法相(56)と妻の案里参院議員(46)の政党支部に、参院選の前に合計1億5000万円が、自民党本部から振り込まれていた。
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 運動員買収の資金は、政党支部(第3、第7支部)から支出されており、「違法買収」の原資となったことは明白。自民党幹部によれば、一候補に1億円を超える選挙資金が提供されるケースは異例中の異例だという。
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 2011年6月、鳩山邦夫を中心に結成された「きさらぎ会」に参加し、同会幹事長を務める自民党党最大派閥の町村派(93人)を上回り、106人に達しており、大臣を多く輩出しているグループである。鳩山邦夫と河井克行らが平成23年6月に結成。当初は5人程度だったが、祖父が元首相、父が元外相という鳩山氏の毛並みの良さに加え、豊かな資金力で急速に拡大した。
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 河井陣営の金満ぶりは、当時から広島県内で話題になっていた。
「案里事務所はタウンメールというビラのポスティングを公示前から複数回やっていたが、1回あたり1500万~2000万円ほどかかるのに、なぜあんなに何回もできたのか。菅義偉官房長官が演説に来たときは駅から数百メートルにわたって看板が立てられるなど、とにかく物量が桁ちがいでした」(自民党広島県議)
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 それを可能にしたのが党本部からの資金提供だったのだ。
「目下、広島地検は違法買収を可能にした克行・案里両事務所のカネの流れについて徹底的に調べています。押収資料の中には、党本部から大量のカネが次々と入金されていた記録もあります」(捜査関係者)
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 捜査当局はすでに通帳や経理担当者のメモなどを多数押収しているが、その中でも決定的な書類がある。事務所内で共有されていたとみられる“入出金記録”だ。小誌が捜査関係者に接触を繰り返し、ついに入手したその写しには、驚くべき数字が並んでいた。
【第七選挙区支部】
4月15日 15,000,000  
5月20日 30,000,000  
6月10日 30,000,000
【第三選挙区支部】
6月10日 45,000,000  
6月27日 30,000,000〉
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 第七とは自民党広島県参議員第七選挙区支部のことで、代表者は案里氏。一方の第三は、克行氏が代表を務める自民党広島県第三選挙区支部。つまり夫妻の政党支部に、参院選前のわずか3カ月間で計1億5000万円が振り込まれた。
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「党本部のお金は幹事長マターだが、河井陣営に1億5000万円も投下したのは安倍首相の強い意向があってこそ。克行氏は安倍首相に近く、長く首相補佐官を務めていました。広島選挙区で安倍首相と距離のあった自民党候補・溝手顕正氏に比べて、明らかに案里候補に肩入れしていました」(自民党関係者)という言葉は本当だろうか。
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2019年2月19日、自民党の岸田文雄政調会長と甘利明選対委員長が国会内で会談。同年夏の第25回参議院議員通常選挙広島県選挙区に向けて、党は6選を目指す岸田派の溝手顕正を公認済みであったが、この日、甘利は岸田に2人目の擁立に理解を求めた。
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3月2日、自民党は河井を擁立する方針を固め、3月13日に正式に公認候補に決定した。
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公示前、党本部は河井陣営に資金として1億5,000万円を振り込むが、溝手への支給額は1,500万円だった。案里は豊富な資金を元手に選挙戦を有利に進め、同年7月21日投開票の結果、順位2位で初当選した。溝手は約2万5千票差で落選。
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河井案里
二階派
参議院・広島
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河井克行
無派閥
衆議院・広島3
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なぜ、こうなったのか。
安倍は溝手に恨み骨髄だった。2007年の参院選惨敗で安倍が首相続投に拘泥した際、溝手は「首相本人の責任はある。(続投を)本人が言うのは勝手だが、決まっていない」と批判。野党時代の12年2月にも、消費増税関連法案への賛成と引き換えに衆院選を迫る「話し合い解散」を主張した安倍を、「もう過去の人」とコキ下ろした。
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日刊ゲンダイもこう書いている。
昨年4~6月、案里と夫の克行前法相がそれぞれ代表を務める政党支部に7500万円ずつ振り込まれた。党本部から支部への資金交付に上限はないとはいえ、たった3カ月で1億5000万円もの大盤振る舞い。超破格の優遇ぶりには、身内の自民党内からも「聞いたことがない異常な額」「どうやって使い切るのか」と驚きの声が上がっている。
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さて、マスコミはこぞって安倍首相の横暴ぶりを書いているが、首相自ら勝つための選挙資金1億5000万円を指示し、振り込ませるようなことはない。まして、内閣府補佐官や首相補佐官が采配で切る代物でもない。
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 これらの金は、党と官房長官の合作でないとできない代物だ。安倍首相への忖度がかしこにみられる。
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選挙に使われた費用は、買収費2000万円と選挙費用3000万円の5000万円だろう。あとの1億円はどうなったのか、、、。河井案里は二階派に所属、菅官房長官は自ら選挙応援に走り、安倍首相はそれに追随した。広島県に無理やり2人目の公認を立てたのは誰か明白だ。1億円は何処へ行ったかは賢明な読者なら推察できるはずだ。
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 マスコミは、なぜ書かないのだろうか。
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