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  2020.08.19.
  馬毛島整備計画:滑走路・2本新設!
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秋にも手続き開始!
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 米空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)移転候補地として政府が買い取りを進める鹿児島県西之表市の馬毛島について、防衛省は8月7日、基地の施設整備案を公表した。
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 2450mと1830mの滑走路2本を建設。今秋にも環境影響評価(アセスメント)手続きを開始する。アセスは1年以上、工期は4年程度。飛行に最低限必要な施設を先行して建設し、基地完成前にFCLPを受け入れる可能性があるとしている。
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 山本朋広防衛副大臣はこの日、西之表市で八板俊輔市長、鹿児島市で塩田康一知事と会談。仮登記を含め島全体の99%の取得を完了したことを明らかにし、今月から種子島で住民説明会を開く意向を表明した。
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 塩田氏は会談後、「基地整備の必要性の議論をもう少し詰める必要がある」と記者団に語った。訓練受け入れへの賛否は「必要な段階になれば表明する」と述べるにとどめた。
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 整備案によると、島は自衛隊基地として整備し、2本の滑走路は風向きで使い分ける。FCLPは1回10日程度で、年1~2回を予定。12㎞離れた種子島の騒音被害軽減のため、米側は飛行経路を海上に設定したとしている。馬毛島には滞在施設も建設し、1回の訓練で米軍関係者が約1カ月滞在する。
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 自衛隊の輸送機オスプレイやF35B戦闘機の訓練、南西諸島防衛や災害発生時の後方支援の拠点にすることも想定しており、基地で恒常的に勤務する自衛隊員は150~200人程度を見込む。 
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 地元は米軍機による騒音の被害を心配するが、加えて注目しなければならないのは、異常なほど高くなった買収費だ。防衛省が当初、提示した45億円は突然、160億円以上と4倍に跳ね上がった。
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 馬毛島を抱える西之表市の八板俊輔市長は防衛省に対し、「本市の土地評価への影響がある」として積算根拠を明らかにするよう質問状を送ったが、防衛省は「適切な段階で説明する」と回答を先送りした。
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 市長の「適切な段階とはいつか」との再質問には「現時点では、その判断に至っていない」と結局、積算根拠を明らかにしないまま、整備計画の発表に踏み切った。
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 滑走路は、事実上空母化される予定の護衛艦「いずも」の艦載機や、自衛隊のオスプレイの訓練も行う可能性がある、としている。工期は約4年と示した。
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 整備計画によると、島全域を「自衛隊馬毛島基地」として整備し、年間を通じ様々な自衛隊の訓練に使用する。維持管理などのため基地で常勤となる隊員は150~200人で、官舎は約12㎞離れた種子島に設ける。滑走路は2450mと1830mの2本を整備し、管制施設や警備のための武器や火薬庫も置く。
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 米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)は、年に1、2回、それぞれ10日間ほど実施される見通しで、飛行経路は種子島上空にはかからない。騒音の影響は今後、環境影響評価(環境アセスメント)により把握して対策をとる、としている。
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