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  2020.10.12.
  富山県知事選:保守分裂選へ!
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県連は現職石井知事を推薦・麻生氏が応援!
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森喜朗元首相・日本海ガス前社長を応援!
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 麻生氏と森氏も火花を散らし始めた富山県の知事選。このまま激突するなら、半世紀ぶり保守分裂選挙となった。
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富山県知事選挙に立候補したのは、届け出順に、いずれも無所属の、
▽新人で、ガス会社の元社長、新田八朗氏。(62)
▽新人で、NGO代表の川渕映子氏。(71)
▽5期目を目指す現職で、自民党、公明党、国民民主党の地方組織が推薦する石井隆一氏。(74)の3人。
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▽新田候補は「私は40年近く民間企業で働いてきた。スピード感を重視してお客さまの目線を大切に現場の声がどんどん聞こえてくる風通しのいい組織風土を作るため変化を恐れず変革を促していく。こうした民間の流儀を富山県に大いに取り込んでいき新しい富山に変えていく」と訴えた。
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▽川渕候補は「災害で生活が困難になった人や貧しい中で生活している子どもなどさまざまな人たちが生きていく力をボランティアの現場で目の当たりにしてきた。その経験を県政に生かしたい。県民と一緒に育む美しい富山をつくるため女性初の富山県知事に押し上げてほしい」と訴えた。
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▽石井候補は「新型コロナウイルスから県民を守り抜き、新たな飛躍に向けて挑戦するため全身全霊で働くことを誓う。新型コロナの影響でことしから来年にかけて県の税収が大幅に減少する厳しい局面になるが長年税財政の問題に関わってきた私を信頼してぜひ任せてほしい」と訴えた。
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富山県は、有権者に占める自民党員の比率が全国で最も高く、自民党富山県連は、今回、石井氏を推薦した。
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 任期満了に伴う富山県知事選(8日告示、25日投開票)は、自民党県連内で支持が二分し、約半世紀ぶりの保守分裂に突入。県連は5選を目指す石井隆一知事(74)=無所属=を推薦し、高齢や、官僚出身者による多選を嫌う県議や富山市長らが新人の日本海ガス(富山市)前社長、新田八朗氏(62)=同=の支援に回る。
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 「知事に年齢は関係ない。能力を買ってください」。自民党の麻生太郎副総理兼財務相は9月26日、富山市で党県連が開いた演説会でこう強調し、高齢批判をよそに石井氏を持ち上げてみせた。
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 富山県知事は1969年の知事選以降、官僚出身者が占めてきた。2004年に就任した石井氏は消防庁長官まで上り詰めた元総務官僚。麻生氏をはじめ永田町や霞が関に豊富な人脈を有する。15年の北陸新幹線の金沢開業などの実績もあり、これまで自民党の支援で4期務めてきた。
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 翌27日に富山市で開かれた新田氏を激励する集会では、隣の石川県出身で新田氏の「長年の友人」という森喜朗元首相が動画メッセージを通じ、支援を明言した。新田氏は祖父が元富山県知事、実姉も北海道知事を4期務めた高橋はるみ参院議員(自民)という政治一家の生まれだ。新田氏は、日本維新の会の国会議員などからも支援を受けている。
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 森元首相は官僚出身の石井氏が築いた実績を認めつつも「少しお役所から来た知事を長持ちさせ過ぎるところがある」。さらに保守分裂となった昨年の福井県知事選で敗れた当時の現職に言及し「大変な力で(県を)締め付けていたけれど、県民はきちっと答えを出した」と持論を述べた。
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 各地の知事選では近年、保守分裂となる事例が相次ぎ、昨年は福井県だけでなく、福岡県知事選でも麻生氏が現職と対立する新人を擁立した。
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