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   2021.06.04.
  中国とロシア:鳥インフルエンザ・人への感染確認!
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H10N3型鳥インフルエンザ・中国で人に感染!
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パンデミックの懸念はないのか!
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 ロシアで、鳥インフルエンザウイルス「H5N8亜型」が初めて鳥からヒトへの感染が確認された。
ロシア当局は2021年2月18日、高病原性鳥インフルエンザウイルス「H5N8亜型」が7人の臨床検体から検出されたことを世界保健機関(WHO)に通知した。このウイルスの鳥からヒトへの感染が確認されたのは初となる。なお、ヒトからヒトへの感染は現時点で確認されていない。
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「H5N8亜型」は、2010年に中国江蘇省の生鮮市場(ウェットマーケット)のアヒルから初めて分離された。2014年までに、日本や韓国で、家禽や野鳥の「H5N8亜型」への集団感染が発生したほか、これまでにロシアや他の欧州諸国、米国、カナダ、インドなど、46カ国以上で確認されている。
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 2020年12月、ロシア南部アストラハン州の養鶏場で「H5N8亜型」への集団感染が発生し、12月3日から11日までに採卵鶏90万羽のうち10万1000羽が死んだ。
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 ロシア国立ウイルス学・生物工学研究センター(VECTOR)がその対応に当たった養鶏場の作業員から臨床検体を採取し、検査した結果、29歳から60歳までの7名が陽性と診断された。数週間の経過観察期間中、陽性者はいずれも無症状であり、この期間に改めて採取した検体での検査では陰性となった。また、家族や他の作業員ら、陽性者の濃厚接触者からは、明らかな臨床症状は認められなかった。
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 中国・山東第一医科大学の史教授と中国疫病預防控制中心(CCDC)主任の高福博士は、2021年5月21日、学術雑誌「サイエンス」で「H5N8亜型」に関する見解を発表。
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 「H5N8亜型」が種の障壁を超えてヒトを含む哺乳類にも感染したことが確認されたことから、「このウイルスが新たなパンデミックをもたらすおそれがある」と警鐘を鳴らす。


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 パンデミックのリスクを未然に防ぐ対策としては、養鶏場、生きた動物を販売する生鮮市場、野鳥などのサーベイランス(監視)を行う、養鶏場や生鮮市場での標準的な感染防止策を徹底する、野鳥を狩猟して食べたり、むやみに野鳥と接触しないなど、個人レベルで感染予防策を実践することなどが推奨されている。これによりウイルスの拡散を遅らせ、ワクチンを開発する時間を稼ぐことができると指摘している。
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中国国家衛生健康委員会は6月1日、江蘇省鎮江市の男性(41)から鳥インフルエンザ(H10N3型)が検出されたと発表した。同委員会によると、H10N3型の人への感染が確認されたのは世界初。「偶発的な感染で、大規模な流行が起こるリスクは極めて低い」としている。
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 専門家は「人から人への感染が起こっていないので、現時点で恐れる必要はない」と指摘した。
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 男性は4月23日に発熱。症状が悪化し、同28日に医療機関で治療を受けた。現在も入院中だが状態は安定している。同委員会は感染の状況などを明らかにしていない。
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