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   2021.07.11.
  熱海伊豆山・土石流:人災と言われる原点は何処に!
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熱海市は盛土業者に忖度していたのか!
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泣く子と地頭には勝てぬ役所仕事!
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 7月2日に起きた熱海市伊豆山地区の盛土崩壊による土石流は、人災と断定する悲劇を生んだ。
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 2日以降、大規模土石流の発生が何処にあるのか、概要はネット上の各種掲載で大まかなことはご存じの方も多いだろう。読者からも残土や建設産廃についてはいち早く公図や謄本を掲載してきたSeikeiは「今回は掲載しないのか」というお叱りも受けている。
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 この土石流の原因については、週刊誌等も特集を組むことであろう。根本原因は、2007年前所有者である㈱新幹線ビルディング(小田原市・大野二三男社長)であり、旧所有者古川為三郎氏の死去に伴う相続税未納処理で自由同和会神奈川県連会長でもあった大野二三男会長が取得したようである。
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 この物件は総筆数77筆あり、20万坪はある模様。㈱新幹線ビルディングがこの物件を取得するために有名ファンド企業(㈱FSCG)から極度額15億円(実質13億円ほど)を手形割として借入している。
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 ㈱新幹線ビルディングは平成11年設立であり、小田原や熱海で宅造や残土処分を行っており、地元との各種トラブルを抱えながら事業を拡大していたことが伺える。
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 御多分に漏れず、違法事業は完結せず宅造まがいの残土処分は利益率が良いように見えるが借入金での事業としてはマイナス面が多い。土地を取得した時点では純山林なら固定資産税は微々たるものであるが、伐採し形状変更をした時から固定資産税は宅地並み課税となることが多い。
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 熱海伊豆山の改変した所有地の一部が熱海市より平成23年に差し押さえを受けている。
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 ㈱新幹線ビルディングの土地を購入したのが、麦島善光(伊豆山1065-1)であるが、ZENホールディングスの大株主であり傘下の㈱ユニホーの創業者。名古屋にある㈱麦島建設の会長でもある。
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 伊豆山の太陽光パネルの土地は麦島善光、パネル及び設置者はZENホールディングス、パネル設置敷地から下って行くと旧資生堂が所有していた保養所は平成18年に㈱ユニホーが取得しZENホールディングスの保養所として使用。この保養所のすぐ近くに宗教法人阿主南寺(本山島田市・曹洞宗)熱海別院(代表役員・麦島善光)が建立されており敷地は㈱ユニホーが所有し、寺院建築は㈱麦島建設の設計施工である。
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 ざっくりと書いてみたが、前所有者の㈱新幹線ビルディング、現所有者の麦島善光氏もマスコミの前には一度も姿を見せず、代理人弁護士が語っているが、当の弁護士は何も知らず依頼主から聞いたことしか喋っていない。言い換えれば無責任会見なのである。
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 今回の土石流について、熱海市斎藤栄市長は現在4期目であり、㈱新幹線ビルディングが造成違反を繰り返し、熱海市議会で問題となっていた時の市長でもある、この件について、まるで知らないごとき態度を取っているが、あきれた話しである。
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熱海市長会見
部下
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退席
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市長
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 静岡県も土石流発生直後の記者会見で、造成工に違反はないと話していたが、川勝知事の現地視察前後から副知事が違法工事であると訂正し、川勝知事は原因究明をするとしている。役所の豹変は見た目の通りであり、信用ならないのは全国共通である。
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静岡県会見

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 次回から、熱海市市議会の議事録、前所有者及び現所有権者の謄本(会社・土地)、関連資料などを掲載していく。
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 つづく
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