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   2021.07.25.
  露・第2シベリア鉄道:複線化工事・受刑者を動員!
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この国は何時の時代でもタダで使うのは受刑者!
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シベリア抑留者が建設従事の鉄道!
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戦後・スターリン、現代はプーチンが号令!
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 ロシア極東と東シベリアを結ぶ「第2シベリア鉄道」(バム鉄道、全長約4300km)の全線複線化工事で、労働力不足を解消するため、受刑者が動員されている。第2シベリア鉄道は第2次世界大戦後、旧ソ連の「シベリア抑留」で連行された日本人も建設に従事させられた。ソ連時代の強制労働を想起させるとの指摘が出ている。これは、旧大日本帝国軍部の最高指導者たちが、ポツダム宣言即時受諾に強硬に反対したことが、1945年8月9日のソ連の対日参戦を招いた。ソ連が宣戦布告をし、満州や朝鮮半島の日本領へ侵攻を開始し、樺太や千島列島にも侵攻し、日本兵がすでに武装解除しているにもかかわらず、軍人・民間人問わず多くの日本人が捕らえられ、ソ連の収容所に送られた。抑留された日本人およそ57万5千人のうち、死者の数は5万5千人とも言われ、現在でも正確な数字がわかっていない。
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 スターリンは反革命勢力を弾圧するために収容所を設け、インフラ整備で労働力が必要なことから、大粛清などにより大量の逮捕者を強制労働収容所で過酷な労働に従事させていた。この延長上で第二次大戦期にはドイツ軍や日本軍の捕虜も同様の強制労働に使われ、1953年のスターリン死後まで続いた。
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 露大統領府によると、受刑者の動員は、マラット・クスヌリン露副首相が7月7日、オンライン形式で開かれた閣議で、プーチン露大統領に「受刑者1000人以上を動員している」と説明した。プーチン氏は、中国などアジア太平洋向けの石炭の輸出拡大を目指し、鉄道の輸送能力拡大を急ぐよう号令をかけている。
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 プーチン氏は7月上旬、石炭埋蔵量世界2位のロシア屈指の炭鉱地帯、西シベリアのケメロボ州を視察し、「一刻も時間は無駄にできない」と強調した。
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 受刑者導入は、新型コロナウイルス禍で、中央アジアなどからの出稼ぎ労働者が母国に帰国後、ロシアに戻るのが困難な状況が続いていることが背景にある。受刑者は別の建設工事でも労働力として期待されており、クスヌリン氏は全国で約18万人の受刑者が従事可能との見方を示した。
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 シベリア抑留では、日本政府の推計によると、旧ソ連が満州(現中国東北部)や千島列島などから日本兵ら約57万5000人をシベリアなどに連行し、過酷な労働や寒さなどで約5万5000人が死亡した。
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